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キリングループ傘下に入ったファンケルは、新体制の動きが活発になっている。2024年12月20日に就任した三橋英記社長は、25年3月28日に組織改正を実施。マーケティング戦略統括オフィスとマーケティング推進統括オフィスを新設し、①ブランドマーケティングカンパニーへの変革②海外事業の成長シナリオの策定・実行③中長期構想の策定・実行に向けた体制・基盤整備への着手に動き出している。同グループのヘルスサイエンス事業は25年12月期の売上収益を2600億円と計画。そのうち44.6%をファンケルが稼ぐことになる。同グループの業績を左右する企業になったファンケルをどうかじ取りするのか。三橋社長に話を聞いた。
大胆な権限委譲ができるロイヤルティの高い組織
――社長就任から約5カ月。ファンケルの現状をどう見ていますか。
三橋 キリンと同じところと違うところがありますね。まず真面目な社風が社員に浸透しており、品質に強くこだわるところが共通項だと思います。その上でファンケルらしいのは、社員が明るくて、生き生きと働いていることです。ファミリーのような一体感があり、私はすごく好きな社風です。社長就任後、社員との対話集会を重ねているのですが、たくさん率直な意見が出るので、1時間半の時間はあっという間に終わるんですよ。そこから見えてきたのは、社員が創業理念「正義感を持って、世の中の『不』を解消しよう」を深く理解し、現場から創発型の提案が多く、かつ内容が濃いことです。ファンケルはパーパス経営の先進企業と言えるのではないでしょうか。
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