メディプラスは2025年4月7日、24年上半期(2024年9月~2025年2月)の実績を公表。売上高は前年同期比2%増の22億6000万円だった。新製品の販売および客単価の上昇が売上に貢献した。主に定期割引制度の変更に伴う購入単価の改善および第2四半期に発売となった新製品が売り上げを押し上げた。また、新規獲得効率を見直し、インフルエンサー施策の実施により新たな顧客層への認知が広がり、オンライン売上比率が上昇。さらに前年度より販路拡大が続くリテール(店販)事業は前年比44%増となった。

製品面では、24年12月に個数限定で「メディプラスリペアリップパック」を販売したところ、わずか6日で完売となり話題を喚起。今年1月にはメディプラスゲルユーザーの声を反映した新製品「メディプラスゲルコンク」を発売。創業当初より不動の売り上げシェアトップを誇るメディプラスゲルの10%にあたる売り上げをわずか2カ月で達成した。

新販路の拡大に着手したことも売り上げの伸びを後押しした。そのうち、新規広告全体の実績は、23%増の1億6000万円を達成。従来の紙媒体依存から、インフォマーシャル、ウェブ媒体からの新規顧客獲得比率が増加傾向にある。特にインフルエンサーを活用した施策が売り上げに貢献した。

前年度も売り上げを大きく伸ばしたリテール事業は、バラエティショップを中心に全国143の店舗でプロモーション展開を実施。メディプラスゲルの売れ行きが好調だったことに加え、新製品のゲルコンクの配荷が順調に進んだことで売り上げは44%増と大幅な伸長となった。

利益面では、荷姿分析によるロジスティクスのコストダウンに注力。各部門の売り上げ強化と並行して、ロジスティクス部門にて抜本的なコストの見直しを実施。1梱包当たりの出荷・配送費および配送拠点を再編したことで、年間約1億円程度のコスト削減を達成する見通しだ。

24年度下半期においては、上半期に新商品を軸にコールセンターの強化と新たな顧客接点の開拓など多面的に改革を実施、第1四半期の売り上げ低迷を第2四半期で巻き返す結果となったことを受け、下半期も引き続き、「ゲル美容」を軸としたCRMの強化と、販路別の施策を積極的に展開していく計画。

具体的には、TVインフォマーシャル分野にてこれまで放映していなかった局や時間帯などにも着目。また、インフルエンサー施策の継続的なアプローチにより、これまでリーチできなかったお客への提案を強化していく。売り上げ成長率の高いリテール事業では、店舗限定商品の投入でさらに配荷店舗数の拡大を見込む。引き続き、ブランドコアバリューである「メディプラスは、不安な肌と心の声に耳を傾け、お客さまと一緒になって、前向きな瞬間(トキ)を作ります。」を具現化した認知活動を実施していく考えだ。