エステーは4月1日に2025年度入社式を開催した。
以下は、同社上月洋社長による入社式訓示の要旨である。
入社おめでとうございます。社員一同、心より歓迎いたします。
数ある企業の中から当社を選んでいただき、感謝申し上げます。
本日、皆さんは学生から社会人としての第一歩を踏み出しました。大きな期待とともに、不安もあるかもしれません。天候はあいにくの寒さですが、数年後には「入社式の日はとても寒かった」と、今日を懐かしく思い出すことでしょう。
谷川俊太郎氏の詩に、「誰もきみに未来を贈ることはできない何故ならきみが未来だから」という一節があります。これから、社会人になる皆さんにとって非常に示唆に富んだ言葉だと思います。学生時代は、勉強すれば必ず答えがありました。しかし、社会に出ると、進むべき方向に指針があっても、やり方や戦略には決まった正解がありません。むしろ、試行錯誤しながら答えを見つけていくことが求められます。時には失敗もあるでしょう。しかし、失敗から学び、次へと活かすことが重要です。
当社の戦略にも決まった正解はありませんが、目指すべき方向は自分たちで決めることができます。当社は昨年、新たなパーパスとして「こころに響くアイデアで、ふとした瞬間を、ふふっと笑顔に。」を策定しました。このパーパスは、約8カ月かけて全社員の意見を反映しながら創り上げたものです。私たちは、お客さま、株主、社員など、すべてのステークホルダーの笑顔を目指す企業であり続けます。
また、このパーパスを実現するために、「日用品メーカーからウェルネス・カンパニーへ」という新たなビジョンを掲げました。これまで当社の製品は、防虫剤や消臭剤といった「マイナスを解消するもの」が中心でした。しかし、今後はそれだけにとどまらず、より高い付加価値を持つウェルネス分野への挑戦を進めています。その一環として、ウェルネス事業本部を設置し、現在、企業の変革を進めております。この変革期において、当社は中期経営計画「SMILE2027」を策定しました。これを実現するために、社員一人ひとりが重要な役割を担っています。
若い皆さんの感性や意見は、会社の未来を形作る上で大変貴重です。来期に当社は創業80周年を迎えますが、100周年を迎えるときには、皆さんが会社を引っ張る存在になっていることでしょう。当社には自由に意見を述べ、挑戦できる文化があります。遠慮せずに、新しいアイデアや意見を積極的に発信してください。また、何か困ったことがあれば、気軽に相談してください。私たちは、皆さんが一人前の社会人として成長できるよう、最大限バックアップしていきます。
これから共に、新たな未来を創っていきましょう。
改めまして、入社おめでとうございます。