マンダムの2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比4.5%増の571億3300万円、営業利益が39.4%減の13億3600万円、経常利益が27.4%減の21億5200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が15.5%減の18億2000万円の増収減益となった。

主な増収要因は日本における売上高が好調に推移したこと。一方、減益要因はインドネシアにおける売上高の減少および原価率の上昇のほか、販売費および経費が増加したことなどだ。

セグメント別にみると、日本事業が7.9%増の308億9400万円。主に男性事業の「ギャツビー」ブランドの売上高が9.5%増と好調に推移。同事業では、前期発売の「プレミアムEXデオドラントロールオン」のプロモーション展開を強化したほか、好調なペーパー商材の通年での定番展開を拡大するなど積極的な施策を進めている。利益面においては、販売費および経費が増加したものの、売上総利益が増加したことなどにより、営業利益は49.6%増の13億8600万円となった。

インドネシア事業は9.4%減の94億2900万円、営業損失は13億1700万円(前年同期は4億2200万円の営業損失)となった。主に女性事業の「PIXY」ブランドおよび「ギャツビー」ブランドの売上高が減少、原価率の上昇が要因だ。

海外その他における売上高は7.6%増の168億900万円。これは主として円安により売上高の円換算額が増加したことによる。利益面においては、販売費および人件費等の各種経費の増加により、営業利益は18.6%減の13億5100万円だった。

2025年3月期通期業績予想は、売上高が5.1%増の770億円、営業利益が61.4%減の7億8000万円、経常利益が47.0%減の15億8000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が65.0%減の9億1000万円と前回予想を据え置いた。