ハウス オブ ローゼの2025年3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比3.7%減の87億3900万円、営業利益は90.3%減の2400万円、経常利益は88.1%減の2900万円、四半期純利益は4300万円の赤字となった。
直営店商品販売事業において、当期9月から全店舗の商品購入ポイントの共通化(1ID化)およびPOSレジ導入を進め、11月末で設置完了(一部店舗除く)。接客の流れに対する戸惑いや機器取扱いの不慣れに加え、お客の情報登録に時間がかかる場面もあり、特に来店者の多いウインターセール期間の売り上げやコンサルティング販売を中心とするスキンケア売り上げに影響があった。商品面では、ウインターギフト商品として新たに「ムーミン」キャラクターを採用したところ、直営店売り上げに寄与。一方、館の閉鎖や不採算店舗の退店により12月末時点で前年同期末より店舗数が9店舗減少したため、売上高は、既存店ベースでは前年同期比で微増したが、全店ベースでは約2.5%減となった。
EC事業は、自社ECサイトは第3四半期で周年祭やアウトレット売り上げが前年同期より減少したものの、自社ECサイト全体ではほぼ前年同期並みの売上高を確保、会員数も順調に伸長し、売上高は着実に増加した。外部モールについては、売上高の大きいAmazonモールで主力のボディスムーザーに売り上げ鈍化がみられるものの、同モール全体では堅実に増加しており、他のモールでも楽天モールが大きく伸長するなど順調に推移。
これらの結果、直営店商品販売事業の売上高は1.9%減の67億3000万円となった。利益面ではハウス オブ ローゼ直営店のスキンケア化粧品の売上高減少により原価率が上昇したこと、また顧客情報の登録を促進するための経費計上等により営業利益は1億6200万円(前年同期は営業利益4200万円)の欠損となった。
卸売販売事業においては、個人オーナー店舗向け卸売上高は、大型店舗を含む退店により12月末時点の店舗数が前年同期末より3店舗減少したこともあり、減収。また大手量販店向けは、冬季限定商品の「越冬クリーム」の売り上げが伸びたものの、スタッフ派遣店舗では地方百貨店を中心に客数減による苦戦が続いた。その他国内一般卸では、前期の東京ディズニーランド開園40周年効果の反動減の影響が残るものの、第3四半期に入り入園客数の戻りと共に徐々に持ち直し傾向となり、他の国内卸も「越冬クリーム」関連商品が大きく伸長した。しかし中間期までのマイナス分をカバーするには至らず、大手量販店向け卸全体の売上高は減収となった。
中国向け越境EC卸売は、「越冬クリーム」関連商品の売り上げ伸長により若干持ち直したものの、累計では厳しい状況が続いた。
以上の結果、卸売販売事業売上高は14.4%減の11億800万円。営業利益は、減収の影響で31.4%減の6200万円となった。
直営店サービス事業では、リラクゼーションサロン事業が、施術単価の高いロングコース需要は前年同期並みだったが、施術時間の短いコース需要が増加したことで、全体の施術単価が低下。一方、オンライン予約率が上昇したことで店舗運営の効率化が進み、客数増とスタッフ当たりの稼働率向上につながった。店舗数では、不採算店舗の退店や館の改装による長期休業により12月末時点で前年同期末より実質4店舗減少し、売上高は、既存店ベースでは前年同期を上回ったものの、全店ベースでは約16%減となった。カーブス事業は、売上高は前年同期比7.5%増と好調を維持。以上の結果、事業売上高は1.9%減の9億100万円、営業利益はカーブス事業がけん引する形で9.9%増の1億2400万円となった。
25年3月期通期業績予想は、売上高で5億円、営業利益1億4000万円、経常利益1億800万円、当期純利益1000万円、それぞれ下方修正。その結果、売上高は前年比2.4%減の117億円、営業利益56.4%減の1億6000万円、経常利益が50.5%減の1億8500万円、当期純利益は26.2%減の9000万円の見通し。