ハウスオブローゼの2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比2.5%減の57億800万円、販管費率が前年同期比で1.6ポイント上昇したことにより、営業損失6000万円(前年同期は営業利益2500万円)、経常損失は5600万(前年同期は経常利益2900万)、中間純損失は8100万円(前年同期は純損失2700万円)と損失額が拡大した。

事業別にみると、直営店商品販売事業においては、猛暑が長引いた影響で清涼感のある季節限定商品の「ミントリープ」シリーズを始め、バス・ボディケア化粧品が好調に推移、また前期は原材料不足により仕入れができなかった生活雑貨商品「へちまスリッパ」も好評で新客数増加に寄与。その一方、スキンケア化粧品販売には結びつかず、スキンケア化粧品売り上げが伸び悩む結果となった。

また、出店先の閉鎖や不採算店舗の退店により店舗数が前年同期末より10店舗減少したことも影響し、ハウスオブローゼ直営店売上高は、既存店ベースでは専門店チャネルを中心に前年同期比で約1%増加したものの、全体としては2%弱の減少となった。

EC事業は、自社ECサイトではアフィリエイトの活用や広告施策の強化により集客力がアップし、新規注文数が増加。会員数も増加し、売上高は5%強の増加。一方、外部モールは、Amazonモールが集客は好調だったものの、主力商品の売上減により伸び悩み。他の各モールについては売上高は約5%増となり、EC事業全体の売上高は5%強の増加と好調だった。

これらにその他の売り上げを加えた直営店商品販売事業売上高は、0.6%減の44億5100万円で微減、営業損失は1億5200万円(前年同期は7400万円の営業損失)と赤字幅は拡大した。

卸販売事業では、既存店ベースでは前年同期を上回る売り上げとなったが、店舗数が前年同期末より3店舗減少したため、全体では前年同期比3%減。量販店向け卸売は、セルフ販売型の「リラックスタイム」が前年同期を上回る売り上げとなったが、売上高は前年同期比で微減。その他国内一般卸売は、9月に計画していた秋冬物の一部季節商品の納品が取引先の都合により10月にずれ込んだこと、
また前期の東京ディズニーランド40周年効果の反動減の影響等で、売上高は前年同期より10%以上の減少。さらに中国越境EC卸売は、長引く中国市場の低迷および競合商品との競争激化で大幅減。以上のことから、卸販売事業の売上高は14.4%減の6億4900万円、営業利益84.6%減の300万円となった。

直営店サービス事業は、リラクゼーションサロン事業が、季節限定商品の「ミントリープ」を利用した「爽快クールコース」が伸長、また施術単価の高いロングコースも好調に推移するなど販促施策が奏功。不採算店舗の退店等により店舗数が前年同期末より3店舗減少したため、売上高は約14%の減少。ただ、既存店ベースでは5%強の増加となった。

女性用フィットネスであるカーブス事業は好調に推移。引き続き既存会員に対するサポート強化、退会した会員への再入会アプローチも会員増に寄与。さらにフランチャイザーであるカーブスジャパンのTVCM効果もあり、会員数は期初比で約580名の純増となった。会員への物販売上も増加し、スタッフ数不足が続いている中で売上高は前年同期比約8%の増加となった。以上のことから、直営店サービス事業売上高は1.1%減の6億700万円、営業利益は13.1%増の8800万円だった。

2025年3月期通期業績は、売上高1.8%増の122億円、営業利益18.3%減の3億円、経常利益21.5%減の2億9300万円、当期純利益が18.0%減の1億円と前回予想を据え置いた。