中長期戦略は準備万端と言ったところか。コーセーが新グローバル戦略を発表したのは2024年11月11日。テーマは脱・自前で、外部のパートナーやアセット(資産)を活用し、各地域に最適なマーケティングとモノづくりを推進するというもの。発表直後の12月にホリスティックウェルネスブランドを手掛けるタイ企業「ピューリ」を買収。そして25年1月15日にインド企業「フォックステイル」への出資を決めた。コーセーが重点領域と位置付けるグローバルサウス市場の開拓は驚異的なスピードで進んでいる。この展開は、誰もが予想外であろう。
フォックステイルは21年創業の新興化粧品会社だ。創業者のロミータ・マズムダールCEOはインド生まれで、米国の名門大学に進学。その後、米国の大手金融機関でキャリアを積み、インドに戻った。そしてベンチャーキャピタリストとして女性起業家が手掛けた化粧品領域のスタートアップ企業を支援。満を持して、自らの夢だった化粧品会社フォックステイルを立ち上げたという。
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