へんみ のぶひろ

国際協力銀行(プロジェクトファイナンス、経営企画部門で国際投融資統括、カントリーリスクプレミアム開発およびカントリーリスク分析、アジア債券市場育成構想〈ABMI〉〈国際機関、各国中銀、財務省等との政策協議・世界初案件等複数実現〉等に従事)、米国系戦略コンサルティング会社を経て現職。

おおた ひろゆき

アパレル・化粧品セクターをリード。企業のビジネス戦略立案から実行・推進まで幅広くコンサルティング実績を有す。近年は特にデジタルを用いた顧客接点領域の強化/戦略立案や、構想の具現化に向けたオペレーション改革、システム化の実行支援を多く手掛ける。

日本企業の苦戦はリテラシーギャップが要因

――今の中国の経済情勢を踏まえ日本企業が中国で勝ち抜くためには何が必要ですか。

邉見 中国は23の省からなるとても大きな国で14億人のマーケット。そこで対中戦略を考えても意味がない。都市ごとに分解してみるところから始めることが大切です。上海、広州、北京などの都市部は、ある程度成熟市場になっていますが、コロナ禍でも人口が増大している新1級都市(成都、重慶、杭州、西安など15都市)は人口ピラミッドの形も整っており、豊かになっています。しかも新1級都市の中でも杭州などの中心部は、非常に流行に敏感で情報に対する感度も高い。そういうところに関する感覚が日本のメーカーは、少し後れをとっている部分があります。その人たちの価値観にセンターピンを合わせないと、ズレが大きくなるばかりです。これは中国に限らず世界市場で戦う上でも重要なことで、中国の特殊性を排除して消費者の細かいニーズの変化を動態的に捉えていくことが必要ではないかと思います。

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