すがわら きよふみ

PwCコンサルティング、Strategy&のディレクター。消費財・小売り・流通業界を中心に、成長戦略、チャネル・GTM戦略、レベニューグロースマネジメント(取引条件・販促費最適化)、営業改革、オペレーション・組織改革、サステナビリティ、M&Aトランスフォーメーションなどのテーマについて、多様なコンサルティング経験を有する。
東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修士課程修了。

トレンドの裏には三つの変化がある

――中国の化粧品市場の現状について教えてください。

菅原 経済情勢の変化、政治社会的変化、技術科学的変化の三つの変化が中国の消費者の美意識や化粧品の購買行動に大きく影響しています。一つ目の経済情勢の変化については二つの傾向が見られます。一つは、中国全体の景気悪化が化粧品の購買行動を左右しているということです。これまで中国の化粧品市場は、嗜好品の側面が強く、高価格帯のスキンケアが主力市場でした。それが景気悪化で購買が抑制され、低価格帯の商品へシフトしています。しかし、一方では、中国では昔から高いものは良いものであるという価値観が根付いており、それが消費者の購買基準に影響を与えています。だから低価格帯にシフトしているというトレンドは間違いなくありますが、高価格帯でも差別化できている商品は、継続して支持される可能性はあります。それを考慮すると、これからますます二極化していくのではないでしょうか。

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