キリンホールディングス(HD)がファンケルに行ったTOB(株式公開買付)が2024年9月12日に成立した。キリンHDのファンケル株の保有率は約32%から約75%に上昇。これまでの持分法適用会社から連結子会社になる。

当初、キリンHDとファンケルは7月末までのTBO成立を目指していたが、紆余曲折を辿ることになった。キリンHDは2月21日にファンケルに買収を提案。6月14日にTOBを公表し、6月17日から1株2690円で公開買付をスタートした。ところが、7月29日に買付期間の延長を発表。8月6日には買付価格を2800円に引き上げ、期間を8月28日までに再延長。さらに香港の投資ファンド「エムワイ・アルファ・マネジメント」がファンケル株を大量購入し、法令に合わせて買付期間を9月11日まで再々延長した。香港ファンドは、いわゆるアクティビスト(物言う株主)ではないが、プレミアム価格のファンケル株を10%以上も買い漁ることで、キリンHDに値段吊り上げを迫ったようだ。しかし、TOBは成立し、香港ファンドの目論見は外れることになった。

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紆余曲折を経てTOBが成立

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