日本コルマーホールディングス(以下、100%子会社のTOAと総称して「日本コルマーグループ」)は、The Carlyle Groupが運用・管理するファンド(以下、カーライル・ファンド)等から、トキワ・コスメティクス・グループ(以下トキワ)の全株式を譲り受けることについて、カーライル・ファンドと合意したことを明らかにした。取得金額は非開示。

日本コルマーグループは、創業1912年から1世紀以上に渡って化粧品事業を継続して行う、日本国内最大の化粧品受託製造メーカー。現在は、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア等の全ての化粧品の製品種類について生産可能な体制を構築しており、様々な取引先のニーズに応えている。

一方、トキワは、岐阜県中津川市に本店を構え、化粧品開発・製造に強みを持つ創業70年を超える化粧品受託製造会社。国内外で400以上の特許に裏付けされた優れた研究開発力と製造能力を有し、特にメイクアップ分野においては世界中の有名ブランドに製品を供給している。

今回のパートナーシップは、日本コルマーグループおよびトキワの両者にとって極めて補完性が高いものであり、日本国内だけではなくグローバル市場において競争力のある生産体制の整備を促進し、世界の化粧品受託市場のリーディングカンパニーとして、全ての取引先の期待に応えるために、中長期的な視野に立った事業運営を推進することを目的としている。今後は、トキワの社員・マネジメントとも一丸となり、力を合わせ、世界にチャレンジする日系企業グループとして、次の100年に向けて持続可能な未来を一緒に描いていく考えだ。

なお、今回のパートナーシップの実行は、独占禁止法に基づく許認可等の取得を条件としてとしている。

化粧品業界へのインパクトなどの詳細記事は、24年7月7日発売「国際商業8月号」に掲載する。