ユニ・チャームの2024年12月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比7.0%増の2362億8100万円、コア営業利益32.1%増の375億4200万円、税引前四半期利益23.0%増の347億600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益7.9%増の178億2900万円と増収増益だった。売上高、コア営業利益、税引前四半期利益において過去最高を更新。継続した価値転嫁の効果や原価低減などにより利益率が大幅に改善した。

日本は9.6%の増収、31.9%の増益。全事業における価値転嫁浸透・拡大により、想定以上の増収増益を達成した。ウェルネスケアは更なる価値転嫁推進により日本業績をけん引した。先行的に価値転嫁を進めていたペットケアでは効果一巡も高成長を継続した。

海外は、5.8%増収、34.4%の増益。インドではベビーケア、フェミニンケアが好調に推移しアジア業績をけん引した。中国フェミニンケアでは新商品の展開、新販売チャネル強化などによって予定どおり回復基調。中東、北米ペットケアは好調を持続し上振れで推移した。タイ、ベトナム、中国におけるベビーケアでは市場縮小と競争要因の影響はあるが想定内で推移した。

セグメント別では、パーソナルケアは日本を中心に全事業で収益性改善が進み事業ミックスも改善し、売り上げは6.8%増の1985億円、コア営業利益は31.6%増の303億円だった。ペットケアは日本と北米が価値転嫁の浸透・拡大効果の持続で増収増益をけん引し、売り上げは10.7%増の343億円、コア営業利益は32.1%増の73億円と堅調だった。

24年12月期通期業績は、売上高6.8%増の1兆60億円、コア営業利益12.5%増の1440億円、税引前当期利益8.8%増の1440億円、親会社の所有者に帰属する当期利益4.6%増の900億円を見込む。