ユニ・チャームの2023年12月期第3四半期業績は、売上高は前年同期比5.0%増の6874億3100万円、コア営業利益1.2%増の927億3600万円、税引前四半期利益10.5%増の1010億4200万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益16.2%増の609億9300万円と増収増益となった。第3四半期累計期間では、売上高は過去最高を更新した。
事業別では、パーソナルケアの売上高は3.6%増の5801億1200万円、セグメント利益5.3%減の750億3800万円。ペットケアは、売上高14.1%増の1012億8400万円、セグメント利益は44.6%増の175億700万円だった。その他は、売上高7.4%増の60億3600万円、セグメント利益は44.3%減の1億9100万円だった。
地域別では、日本ではペットケアで価値転嫁が浸透し業績を大きく牽引したのに加え、ウェルネスケア(マスク除き)、フェミニンケアの価値転嫁も順調に進み増収増益。さらにベビーケアは価値転嫁効果で増収増益となり、収益性改善が継続している。これらにより売上高は4.5%増の2307億円、コア営業利益は8.8%増の452億円となった。
海外では、アジア地域で中国の一時的業績低下などが影響し減益となった一方、インドの好調持続、インドネシアにおけるフェミニンケアの好調持続など、その他アジアの多くでは順調に進捗し、売り上げは2.6%増の3247億円となったが、コア営業利益は、中国における業績低下もあり16.1%減の335億円と減益だった。その他地域は、北米が好調を継続しているのに加え、ブラジルが高成長持続で黒字定着。中東は改善。これらの結果、売上高は12.3%増の1320億円、セグメント利益は37.2%増の1380億円となった。
23年12月期通期業績は、売上高7.3%増の9635億円、コア営業利益17.9%増の1410億円、税引前当期利益18.8%増の1375億円、親会社の所有者に帰属する当期利益19.7%増の809億円と前回公表数値を据え置いた。