ユニ・チャームの2023年第1四半期業績は、売上高が前年同期比8.1%増の2208億3900万円、コア営業利益5.1%減の284億2700万円、税引前四半期利益8.4%減の282億600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益1.8%減の165億1600万円と増収減益だった。

日本は1.7%の増収、1.6%の減益だった。ペットケア、ベビーケア、マスクを除くウェルネスケアといったそれぞれのカテゴリーで価値転嫁が予定通りに進んでおり増収に寄与した一方で、コロナの収束傾向によるマスク、ウェットティッシュの流通在庫調整もあり、コア営業利益は減益となった。

海外は、11.3%増収、9.7%の減益。インドおよびインドネシアのベビーケアが増収をけん引したが、中国における年初の感染拡大と流通在庫圧縮の影響が響き減益となった。

セグメント別では、パーソナルケアの売り上げは6.5%増の1877億円、コア営業利益は12.9%減の229億円だった。ペットケアは日本の価値転嫁効果がけん引したのに加え、北米が好調を維持し、売り上げは17.8%増の309億円、コア営業利益は55.6%増の55億円と堅調だった。

23年12月期通期業績は、売上高7.3%増の9635億円、コア営業利益17.9%増の1410億円、税引前当期利益18.8%増の1375億円、親会社の所有者に帰属する当期利益19.7%増の809億円を見込む。