日華化学の2023年12月期第1四半期業績は、売上高は前年同期比4.2%減の115億2000万円、営業利益75.4%減の1億7900万円、経常利益69.0%減の2億8100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益94.7%減の2700万円と減収大幅減益となった。

セグメント別にみると、化学品事業は売上高6.2%減の83億1000万円、セグメント利益は62.3%減の2億3700万円。欧米アパレルの在庫調整並びにコロナ急拡大に伴う中国の低稼働の影響による需要減により、繊維化学品の売り上げが大幅に減少したのが響いた。

化粧品事業は5.6%増の30億7600万円、セグメント利益22.6%減の3億8600万円。デミコスメティクスが美容サロンの来店客数減による市況悪化の影響を受けた一方で、連結子会社ではDEMI KOREA CO.,LTD.における販売や山田製薬における受託事業が好調に推移した。利益面は、デミコスメティクスのプロモーション投資等により減益だった。

23年12月期通期業績は、売上高2.7%増の520億円、営業利益2.7%増の27億円、経常利益10.6%減の28億円、親会社株主に帰属する当期純利益19.6%減の17億円の予想。経常利益の減益予想は前期あった為替差益を見込んでいないため。親会社株主に帰属する当期純利益の減益は前期計上した特別利益がなくなるため。セグメント別では、化学品事業は増収増益、化粧品事業は増収、利益は横ばいの見通しだ。