日華化学の2024年12月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比5.4%増の394億7600万円、営業利益88.6%増の25億800万円、経常利益56.3%増の28億3900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益81.6%増の18億4800万円と、増収増益だった。

セグメント別にみると、化学品事業は売上高10.4%増の290億8300万円、セグメント利益は166.9%増28億1300万円。フッ素フリー撥水剤や工程合理化薬剤といった高付加価値EHD関連売り上げの伸長および新規ビジネス獲得に加え、繊維市場における欧米アパレルの在庫調整、中国におけるコロナ急拡大に伴う稼働率低下からの一部回復、半導体市場の成長、製造、管理コストや原料調達コストの削減による収益性の向上、さらに為替の影響もあり、増収増益となった。

化粧品事業の売上高は5.0%減の101億5700万円、セグメント利益は26.7%減の11億5300万円だった。デミコスメティクスにおいて、美容サロンの来店客数減による市況悪化の影響を受けた他、山田製薬における受託事業は、好調に推移するものの大口ODMの減少の影響を受け減収だった。利益面では、デミコスメティクスでの戦略的なプロモーション投資等により減益となった。
その他事業の売上高は41.2%減の2億3500万円、セグメント損失は500万円(前年同期は5000万円のセグメント利益)となった。

通期予想は売上高6.6%増の535億円、営業利益56.9%増の32億円、経常利益46.3%増の37億円、親会社株主に帰属する純利益30.1%増の22億円と計画を据え置いた。