ユニ・チャームの2020年第2四半期業績は、売上高が前年同期比4.1%増の3565億5300万円、コア営業利益が41.1%増の553億2700万円と、増収大幅増益だった。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、6月24日に発生したインド・アーメダバード工場の火災事故による被害額161億4800万円をその他費用に計上したこともあり、23.8%減の192億7800万円だった。

売り上げ、コア営業利益の伸長を後押ししたのは日本だ。ベビーケア、ペットケアが安定した成長を示したのに加え、感染予防意識の高まり等で主に日本でマスクやウェットティッシュ市場の拡大が継続したこともあり、ウェルネスケアが高成長。85億円の増収要因になった。こうしたこともあり、日本事業の売り上げは10.9%増の1376億円、コア営業利益は55.8%増の266億円だった。

一方でアジアは、COVID-19の影響か一部地域で市場が急激に縮小したこともあり、売り上げは0.9%減の1620億円だったいのどネシア、インドの減収が足を引っ張った。

その他は中東が6%増、北米が19%増、ブラジルが17%増と主要エリアが好調だったこともあり、売り上げは3.7%増の570億円、コア営業利益は85.0%増の55億円だった。

通期業績は、売上高6.4%増の7600億円、コア営業利益11.4%増の1000億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益36.6%増の630億円と、期初予想を据え置いた。