売上高は前年同期比24.5%減の335億4800万円、営業利益は80.6%減の8億9500万円、経常利益は76.4%減の12億500万円、親会社に帰属する四半期純利益は34.8%減の21億3600万円と大幅な減収減益となった。

テレフォンカンファレンスにおいて西村元延社長は、「三つの想定外が発生した」と語った。具体的には、コロナの影響により、日本においては外出自粛などの影響が想定以上に長引き、消費の回復に時間がかかっていることいていること、海外においては東アジアを中心に早期に回復基調に移行したもののそのスピードが期待したレベルになっていないこと、国内においては昨年以上に天候要因がマイナスに影響し、夏シーズン品が低迷したことの3点により厳しい決算となった。

男性事業は、ルシードは堅調だったものの、主力のギャツビーが苦戦。外出自粛やリモートワーク、オンライン授業の増加により外出機会が減ったことで整髪剤を中心に消費が大幅に低迷したこと、天候要因により夏シーズン物が振るわなかった。これにより事業全体で22.1%の減収となった。女性事業もコロナによる行動変容とインバウンド売り上げの減少でビフェスタが厳しい状況だったことなどで29.5%の減収となった。

通期業績は、第1四半期業績発表時に公表した数値を、売上高10億円、営業利益23億円、経常利益23億円、親会社に帰属する四半期純利益5億3000万円、それぞれ下方修正。売上高は21.7%減の640億円、営業利益は8億円の欠損、経常利益は3億5000万円の欠損、親会社に帰属する四半期純利益は84.9%減の6億7000万円を予想。「40年ぶりの大変厳しい現実」(西村社長)となる見通しだ。