ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2022年12月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比11.6%減の787億4800万円、営業利益が45.9%減の49億1700万円、経常利益が15.3%減の88億7600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が53.9%増の109億400万円と減収減益となった。POLAの減収が大きく影響した。
主力のビューティケア事業は、売上高が12.0%減の764億2000万円、営業利益が42.6%減の52億4600万円だった。
主力ブランドのPOLA、ORBISともに、前年同期を下回る売上高、営業利益となった。POLAにおいては、国内事業が実店舗とオンラインでのチャネルシームレスな顧客獲得・定着、ロイヤルティ・LTVの向上に取り組んだ結果、ECチャネルでの売り上げが伸長。一方、海外事業では、重点市場の中国でのロックダウンおよび国内における既存客数の減少の影響が大きく響いた。
海外ブランドのJurliqueは、中国でのロックダウンや各省でのゼロコロナ政策の影響を受けつつも、ECチャネルを中心に二桁成長を実現し、前年同期を上回る売上高となった。費用面では販管費の削減に積極的に取り組んだ結果、営業損失が縮小した。
育成ブランドについては、新規顧客・既存顧客ともに好調なFUJIMIが牽引し、育成ブランド全体で前年同期を上回る売上高となった。また、各ブランドにおいて状況に応じた費用コントロールを進めた結果、育成ブランド全体で営業損失は縮小した。
通期業績は、POLAの落ち込み等により下方修正。修正後予想では、売上高が160億円減の1700億円、営業利益が60億円減の117億円、経常利益が20億円減の157億円、親会社株主に帰属する当期純利益が22億円減の140億円としている。