ユニ・チャームの2023年12月期通期業績は、売上高は前期比4.9%増の9417億9000万円、コア営業利益7.0%増の1279億7400万円、税引前当期利益14.3%増の1323億800万円、親会社の所有者に帰属する当期利益27.3%増の860億5300万円と増収増益となった。売上高は7年連続で過去最高を更新。コア営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益も過去最高を更新した。
地域別では、日本は売上高4.6%増の3218億円、コア営業利益は12.4%増の650億円。価値転嫁が浸透し、ペットケアとウェルネスケア、ベビーケアなどが増収増益をけん引した。アジアの売上高は2.3%増の4382億円、コア営業利益は8.7%減の435億円。インドは好調が持続し増収増益。東南アジアはフェミニンケアの好調が持続した。一方、中国やタイにおける業績低下、ペットケアなどへの新規投資などが主要因となり減益となった。
事業別では、パーソナルケアの売上高は3.8%増の7938億4500万円、セグメント利益3.6%増の1044億8100万円。マスク業績減退や中国業績低下などにもかかわらず、 日本を中心とした好調な事業が業績をけん引し増収増益を達成した。ペットケアは、売上高11.3%増の1394億4600万円、セグメント利益は25.8%増の230億8300万円。日本が価値転嫁の浸透効果持続で増収増益をけん引し、中国、東南アジアで投資を拡大した。
24年12月期通期業績予想は、売上高6.8%増の1兆60億円、コア営業利益12.5%増の1440億円、税引前当期利益8.8%増の1440億円、親会社の所有者に帰属する当期利益4.6%増の900億円。売上高、コア営業利益は過去最高更新を見込む。