高価格の最高機種が想定外に売れた

シャープが美容関連領域で反転攻勢に打って出た。2023年8月の新型ドライヤーの発売を機に、従来の美容家電ブランド「ボーテアー」から「プラズマクラスタービューティ」にブランドを刷新。シャープの独自技術「プラズマクラスター」を前面に打ち出した戦略転換が奏功し、新シリーズの「プラズマクラスタードレープフロードライヤー」を展開する美容家電事業は、23年度の売上高が前年度比2倍に達している。

新ブランドの商品は「IB-WX901」「IB-P801」「IB-P601」の3機種。中でも一番の売れ筋が最大手のパナソニックの旗艦モデルの価格を上回る4万4000円の最高機種901だ。「計画を立てたときは、真ん中の機種801に落ち着くだろうと思っていましたから、901が一番売れるのは想定外だった」とプラズマクラスター・ヘルスケア事業部販売推進部の佐々木基之部長は驚きを隠さない。ヒットの理由は「ドライヤーの独自性が機能的にも、デザイン的にもユーザーに最もわかりやすく伝わったのではないか」と説明する。

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