中価格帯の台頭で市場全体が活況に

美容家電は日本の生活者に定着した。エステや美容室などのサロンでプロフェッショナルの施術を受けるだけでなく、日常的に自宅で行うホームケアでも高い効果実感のあるサロンクオリティを求める傾向が強くなっている。生活者の美容意識は高まり、美容家電は着実に浸透している。

この変化がコロナで加速したのは間違いない。外出機会の激減で、美容サロンのプロケアに代わり、セルフでスペシャルケアを行う「おうち美容」のトレンドが生まれた。美容医療が身近になったことも、美容家電に追い風になった。コロナ下で人と接触する機会が減り、マスク着用が常態化。美容医療のデメリットだったダウンタイム(施術後の腫れや痛みなどが落ち着くまでの回復期)を気にする必要がなくなり、病院の門を叩く人が増えた。美容医療のような即効性はないものの、美の欲求が高まった生活者が美容家電に興味を持つ機会は増えている。

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