主力ブランドは過去最高の売り上げ
MTGの売り上げの7割を占める美容関連ブランド「ReFa（リファ）」の勢いが止まらない。これまで主力商品の美容ローラーは、売上高の50%をインバウンド需要に頼っていた。コロナの影響で300億円以上あったリファの売り上げは130億円まで落ち込んだが、それを救ったのはヘアドライヤーやヘアアイロン、シャワーヘッドなどの美容ローラー以外のヘアケア関連の商品群。それらの大ヒットにより、2023年9月期には過去最高の売上高422億円を叩き出している。
リファがV字回復したのは強烈な危機感が原動力になった。19年にヘアドライヤーとヘアアイロンを、20年にシャワーヘッドを発売するまでは、美容ローラー一本に頼ってきたが、いくらインバウンドで売れていると言っても美容ローラーはプラスオンのスペシャルケアで、習慣化するにはハードルが高い。一つのカテゴリーに偏っていては次の事業成長は見込めないという危機感もあって、15年ごろから同時並行で複数カテゴリーの開発を進めてきた。そしてヘアドライヤーを発売するタイミングで美容ローラーの一本足打法からポートフォリオ戦略に切り替えたことが挽回の礎になった。
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