「家族全員で使える」を打ち出しボディケアが大ヒット

「アベンヌ」(ピエール ファーブル ジャポン〈PFJ〉)はダーマコスメの元祖とも言える存在だ。ブランドの原点は、1736年に南仏ラングドック地方のアベンヌ村に湧き出る温泉水が肌に良い水とフランス中で話題になったこと。この源泉を1975年に買収したのが、同国の製薬・化粧品メーカーのピエール ファーブル社。皮膚科学に基づき温泉水を研究し、低刺激で敏感肌にも対応した機能性化粧品を開発。ケアとコスメの間に位置する「デルモコスメティクス」と呼ばれた。日本での販売開始は86年。敏感肌用化粧水No.1の売り上げを誇るロングセラーのアベンヌ ウオーターを始め、ベスコス12冠受賞のハンドクリーム、伸長率抜群でアベンヌ ウオーターに次ぐNo.2アイテムに成長した全身用保湿クリームのトリクセラなどの人気商品も多く、しっかりとアベンヌファンを獲得している。

アベンヌの最大の強みは温泉水の持つ力にある。本国フランスでは、医薬品起点の化粧品であることから、日本でも化粧品発想の医薬部外品とは一線を画している。「アベンヌは軸がブレていない。最初からダーマコスメだと言っている。だから優しいだけの敏感肌化粧品とは違い、すべての肌タイプの人が使用できて、しかもアベンヌ温泉水の効果で肌を健やかに元気にしてくれる」とPFJの小松俊之社長はブランドの優位性を説明する。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン