アベンヌは敏感肌を始め、すべての肌タイプの人が使用できるスキンケアシリーズだ。発売から36年を経過してもなおロングセラーを誇る「アベンヌ ウオーター」をはじめ、近年、一番の伸長率を見せているのが、全身用保湿クリーム「アベンヌ トリクセラNTフルイド」シリーズ。コロナ禍で化粧品市場が厳しい状況にあるなか、トリクセラは2020年度比+26.2%と大きく伸長。21年はトリクセラとして過去最高の売り上げを更新。アベンヌ ウオーターに次ぐNo.2アイテムに成長している。ピエール ファーブル ジャポンでは、このトリクセラシリーズを長期的に売上伸長させるために22年10月から過去最大のプロモーションを展開している。マーケティング部の遠山隆士氏に、トリクセラのコミュニケーション強化策について話を聞いた。

――トリクセラはすごい伸長率です。その要因をどのように分析していますか。

遠山 一つはボディケア市場自体が伸びているということがあります。コロナ禍で、自宅で丁寧なボディケアをする人が増加。購入調査からも安心・安全なもの、低刺激の自然由来の商品を求める傾向に、消費者意識が変化している。その背景もあってトリクセラも伸長したのではないでしょうか。もう一つは、トリクセラとして新たなユーザーの獲得ができていることです。21年3月にトリクセラの「フルイドミルク」が発売されて以降は特に、20代、30代のトライアルが拡大し、トリクセラユーザーは20~40代で8割を占めるまでになっています。

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