トレンダーズが運営する美容特化型イノベーションファーム「ampule(アンプル)」は、「2024年美容トレンド予測」を発表した。

「ampule(アンプル)」は美容特化型イノベーションファームとして、2021年4月に誕生。誕生以来、多くの化粧品ブランドのブランドコンサルティング・プロモーションプランニングを手掛けると同時に、国内外の美容情報を発信する業界向けフリーマガジン「ampule magazine」を計8号発行した。

これらの活動を通して培った美容業界の幅広い知見をもとに、2024年に注目すべき美容トレンドとして全五つのキーワードを発表した。

①『ネオパリジェンヌ』
―W杯や五輪の影響でパリブームが加速―

2020年に配信され世界中で話題を呼んだNetflix オリジナルドラマ『エミリー、パリへ行く』は、昨今のパリブームの火付け役となった。既にシーズン4の制作も発表されており、パリブームの勢いはしばらく衰えることはなさそうだ。さらに、2023年のラグビーワールドカップに続き、2024年にはパリ五輪の開催を控えるなど、フランスへの世界の注目度はますます高まり、パリブームの勢いを後押しする気配も。その影響が美容トレンドにも波及し、パリジェンヌスタイルを取り入れたメイクがトレンドとなる予想を立てる。

「ノーファンデに赤い口紅」のようなナチュラルさ重視のパリジェンヌ風メイクから進化し、オレンジ系のチークやリップであどけなさや子供っぽさを取り入れつつもより洗練された大人ドーリーな“ネオパリジェンヌ”風メイクに注目だ。

②『循環型コスメ』
―サステナブルコスメは「地産地消」がキーワードに―

ここ数年のトレンドである地球環境に配慮したサステナブルなコスメは引き続き注目のトレンド。2024年は化粧品の原材料や産地に対する意識が高まることで、より商品開発の透明性が求められるように。それにより、自身の国や地域の原材料を使用した「地産地消」コスメがトレンドになりそうだ。

ワインの醸造で使用される「ぶどうのツル」を活用したアロマ製品、ぶどうの生産過程で摘み取られる未利用資源を活用したハンドクリームなど、従来は廃棄されていた資源を利用したり、環境に配慮したパッケージを積極的に取り入れたりすることで地域に循環サイクルを生み出す製品も登場している。

③『隠し寒色メイク』
―顔色を明るく演出する、韓国の最新トレンド―

ベースやチークなど、従来はピンクやオレンジなどの暖色系が中心だったメイクアイテムに、ブルーなどの寒色や、グリーンやパープルの中でも寒色に近い色が続々と登場。寒色をそのまま前面に見せるのではなく“隠し”で使うことにより逆に顔色を明るく演出することが可能で、韓国では既に寒色メイクがトレンドに。

特に韓国の人気ブランド「Laka」の商品「ドリームビームハイライター 03 ウォータービーム」は、涼しげな肌のトーンと夢のような輝きを表現するハイライターとして、日本でもオンライン発売前から話題となった。

④『男性美容医療』
―美容医療ブームが男性にも波及―

男性の美容に対する意識が年々高まるなか、2024年は美容医療に対する注目が一層高まりそうだ。脱毛やシミ取りといったポピュラーかつスポットの施術だけではなく、ピーリングやレーザーなどのメンテナンス施術を男性も取り入れるように。

経営者など人前に出ることの多いビジネスパーソンを中心に、眉のアートメイクもトレンドとなりそうだ。医療技術の進歩により施術の痛みが軽減されていることも、男性にまで美容医療ブームが波及する一因になるといえるだろう。

⑤『亜熱帯対策』
―汗・皮脂対策は避けられないテーマに―

ここ数年猛暑が続いており、特に2023年の夏は「統計開始以降最も暑い夏」であったと気象庁が発表。マスメディアでも「日本の亜熱帯化」などの言葉が見られるようになるなど、夏の暑さが話題に上がることが増えている。

そんな中で 2023年は「日傘男子」の増加や「ハンディファン」の急速な普及など生活者の行動にも大きな変化が見られた。2024年もこの暑さが続くとの予測も出ており、生活者の「暑さ対策」はより進んでいくと考えられる。美容アイテムにおいても、メイクやヘアスタイルが皮脂や汗で崩れないための対策商品がこれまで以上に多く登場し、機能もさらに進化する予感。今後は「汗・皮脂対策」に強みを持つアイテムが夏の定番となっていくだろう。