マッシュビューティーラボが展開するナチュラルオーガニックショップ「Biople(ビープル)」は、今年で10周年の節目を迎えた。日本のナチュラル・オーガニックコスメの10年を振り返り、同社PR本部リテール事業部Biopleチーフプレスの松木三恵子氏は「ちょっとおしゃれ、というところから明らかに裾野は広がってきて、マスアイテムになりつつある」と指摘する。

ニッチからマスへ。その変化に伴って、「地方でオーガニックコスメは売れない」という常識も、変わりつつあるようだ。Google検索、Googleニュース、YouTubeでのトレンドを計測できるGoogleトレンドで、「オーガニックコスメ」というワードの人気度を見れば、2019年のTOP10が東京都、神奈川県、京都府、福岡県、埼玉県、大阪府、沖縄県、千葉県、北海道、兵庫県であったのに対して、23年は東京都、沖縄県、千葉県、神奈川県、長野県、滋賀県、大阪府、埼玉県、栃木県、徳島県。地方での興味関心が増えてきていることが見て取れる。日本オーガニックコスメ協会の関係者は、「買い場は都心や地方都市に多い傾向はあるものの、生活者の興味関心の度合いに地域差はないと考えています。実際、新規ブランドを立ち上げたいとわれわれのセミナーを受講する地方の方は増えており、特にコロナ後はその傾向が見られる」と、ウェルビーイングに目を向ける人が増えたことはウィズコロナ時代での新たな潮流を示唆する。

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