JNTOは、訪日外客数(2023年7月推計値)を発表した。
7月の訪日外客数は、2019年同月比77.6%の232万600人となり、200万人を突破した前月から約12%増と大幅な増加を見せた。
なお、日本行きの海外旅行制限措置が続いていた中国を除く総数では19年同月比103.4%と、新型コロナウイルス感染症拡大前の実績を上回っている。
地域別では、韓国等をはじめとした東アジア地域において訪日外客数が増加したこと、また、欧米豪中東地域では特に米国やカナダにおいて19年同月比を超える実績となったことが今月の押し上げ要因となった。なお、国際線定期便に関しては、23年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約6割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。
JNTOは、「新たな観光立国推進基本計画(令和5年3月31日閣議決定)等を踏まえ、観光立国の復活に向けて、観光地・ 観光産業について持続可能な形で『稼ぐ力』を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進していく必要がある。国内関係者が連携し、海外旅行会社等へのセールス強化や情報発信を通じた高付加価値旅行、アドベンチャートラベルの推進、MICE誘致等の取組を強化していくことが求められる」としている。