コロナ以前からの魅力的な訪日客
アフターコロナのインバウンド復活のために見逃せないのが、台湾の存在だ。日本への好感度が高く、移動にかかる時間も金額も手頃、さらに日本での買い物、特に化粧品への興味、関心も高いことが、台湾からの訪日客を重要視する理由だ。
日本政府観光局(JNTO)が公表している訪日外国人客数を見ると、コロナ前の2019年は、中国からが一番多く全体の約30%を占めており、以下、韓国(18%)、台湾(15%)、香港(7%)と続く。しかし、その国と地域の人口比でみれば、香港が30%、台湾が20%と、中国の0.6%に比べて圧倒的に高い。また、同年のデータを見ると、台湾からの訪日客は2回目以降の訪日客が多く、リピーターの割合が非常に高い。訪日外国人の旅行消費額でも、中国に次いで2位に付けるなど、買い物での消費額も大きく、その中でも化粧品は人気の品目の一つに挙がっている。渡航制限などが解除されたコロナ後の日本の化粧品市場において、台湾人の心を掴む施策でインバウンド需要に備える必要があるだろう。
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