ロート製薬とユーグレナは、持続可能な社会の実現に向けた協業の推進を目的として、資本業務提携契約を締結した。「Connect for Well-being」を経営ビジョンに掲げ、主にヘルス&ビューティケアの領域でアイケア、スキンケア、内服薬等、さまざまな事業を展開してきたロート製薬の強みと、「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を掲げ、微細藻類ユーグレナを活用したヘルスケア事業やバイオ燃料事業等を展開してきているユーグレナ社の強みを掛け合わせ、さまざまな協業を推進し、連携を強化する。

ロート製薬、ユーグレナは、両社とも持続的な社会の実現を目指し、さまざまな領域で事業を展開。ロート製薬は2030年に向けたグループの総合経営ビジョン「Connect for Well-being」を掲げ、一人ひとりが身体も心もイキイキと過ごせるように、健康を軸にさまざまアプローチでの取り組みを行っている。

ユーグレナも、2020年の創業15周年を機に「Sustainability First」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、「人と地球を健康にする」ことを目指して事業展開を進めている。

ロート製薬とユーグレナは、両社がそれぞれ展開する事業において培ってきたノウハウ、強みを存分に活かし、さまざまな事業領域や研究開発においても協業を進めることで、持続可能な社会の実現を加速することができると考え、今般の資本業務提携に至った。

業務提携の範囲は、ヘルスケア関連商品の企画 および販売連携、藻類を活用した化粧品原料や健康食品の共同研究、八重山地域やアジアにおける協業の検討等、様々な提携を進める。提携における成果は、具体化が進んだ段階で発表していく。

<ロート製薬 杉本雅史社長 コメント>

当社は、沖縄で藻研究所を設立するなど藻類分野は今後更に多くのポテンシャルがある分野として研究を進めていますし、ユーグレナは優れた機能性成分を有し、サプリメントや化粧品などのヘルスケア分野においても多くの協業ができると期待しています。健康を土台とした経営という同じ想いをもつ同志としてもユーグレナとの提携は楽しみです。

環境分野においても、当社は化粧品市場にいち早く詰め替え容器を導入したり、2022年には人と環境に配慮したスマート工場を増設したり、持続可能な地球環境のために数多くの取り組みを推進しています。今回のユーグレナ様のバイオ燃料を活用した環境への取り組みにも共感し、日本の環境事業をリードする会社との連携を進めていきたいと考えております。

<ユーグレナ 出雲充社長 コメント>

当社は、サステナビリティを軸に研究開発を進め、ヘルスケア事業やバイオ燃料事業等を展開して参りました。今回、エビデンスベースドな研究開発を進め、イノベーションを起こし続けている先輩企業であるロート製薬と取り組めることを大変嬉しく思います。両社の強みを掛け合わせることはまさに、SDGs17番「パートナーシップ」を体現できるものと考えており、「Sustainability First」の実現に向けて大きな一歩を踏み出せることへの期待に胸躍らせています。