テラサイクル社が日本で事業を開始したのは2014年。日本ロレアルと共同で使用済みの化粧品容器を対象にしたリサイクルが始まりだ。それから8年が経過。試行錯誤を繰り返しながらマテリアルリサイクルやサーキュラーエコノミーを通じてごみ削減の仕組みを追求してきた。22年7月30日からは日本チェーンドラッグストア協会会員企業や主要日用品メーカーと連携し、横浜市内のウエルシアホールディングス、トモズ、マツキヨココカラ&カンパニーの31店舗で日用品の空き容器を店頭回収する実証実験を開始した。また同日、京都府と「ゼロ・エミッション社会の実現に向けた連携に関する協定」を締結。今年12月から府内のイオンおよびイオンスタイル8店舗で循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」(ループ)商品の販売を開始。ここにきてテラサイクル社は日本各地でリサイクルやリユースの促進に向けた取り組みを加速させている。

テラサイクル社の事業はリサイクルとリユースの2本立て。19年にはP&Gジャパンと共同で長崎県対馬市の海岸に漂着した海洋プラスチックごみを回収して原料として再利用する取り組みも開始するなど、日本ではリサイクルが先行して行われてきた。が、21年5月25日、リユースを目的としたループがスタート。関東圏のイオンの店舗を利用した1年間の実証実験が終了し、ループの取り組みは京都府へと広がっている。エリック・カワバタアジア太平洋統括責任者は、ループを始めた理由を次のように説明する。

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