新型コロナの収束が見通せない中、ようやく生活者が待ち望んでいた規制が緩和された。厚生労働省が8月23日に開催した薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会において新型コロナの医療用抗原簡易検査キットのスイッチOTC化が了承されたのだ。第一類として分類され、特例措置とされている薬局での販売だけではなく、ネット販売も可能になり、生活者が手に取りやすい環境が整った。これによりネットで大手を振って販売されていた信頼性の低い研究用の抗原検査キットが今後駆逐され、より精度の高い検査を自宅でも行いやすくなる。
リスク分類に関しては、日本薬剤師会の要望が通った格好だ。一方で、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が示していた要望はかなわなかった。JACDSでは8月19日に開催した第22回ドラッグストアショーの記者会見でも、田中浩幸事務総長が抗原検査キットのOTC化について言及。リスク区分について第二類が望ましいとの考えを示していたが、その望みはかなわず。薬剤師ではければ販売できない。
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