オーラルフレイル対策で健康寿命を延ばす
サンスターがオーラルケアの啓もう活動に力を注いでいる。7月9日には「オーラルフレイル」についてのメディア向けセミナーを、7月22日には歯周病予防についてのセミナーおよび研究発表会を開催。全身の健康、そして経済的な観点から口腔内の健康についての生活者意識を引き上げる考えだ。
オーラルフレイルのメディア向けセミナーでは、「死亡リスクが2倍に!? オーラルフレイル対策の最前線と国民皆歯科健診への期待と課題」と題し、多くの歯科医師を招いた講演・トークセッションを実施。日本歯科医師会常務理事である小山茂幸医師による基調講演では、全身健康と口腔環境についての関連性、そして健康な状態から要介護状態へと移り変わる前にある「フレイル(衰え)」状態について説明。“ピンピンコロリ”といわれる、健康寿命と寿命がほとんど一致する状態にするためには、寝たきりや要介護状態の一歩手前であるフレイル状態でしっかりと対策をとり、健康な状態に戻ることが肝要であるとした。なかでも、身体的フレイルの一つであるオーラルフレイルは、「健康と機能障害との中間にあり、可逆的である」(小山医師)として、噛む力が弱まれば認知症のリスクが高まる、むせるなどの症状は大きな死亡原因の一つでもある誤嚥性肺炎につながる恐れがあるなど、さまざまな具体例とともに対策の重要性を語った。その一環として、歯磨きなどのセルフケアと定期的な歯科医師の受診といったプロケアを挙げたほか、口腔体操や唾液腺マッサージという自分で気軽にできるケア方法を紹介した。
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