資生堂は、「IHADA(イハダ)」から、アンテドラッグステロイド配合で顔の肌トラブルを治療する「イハダ キュアロイド軟膏」(第2類医薬品・5グラム・1100円)を2022年3月1日より、資生堂薬品を通じて全国のドラッグストアで発売した。

同商品は、ステロイド(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)配合で炎症を素早く鎮め、皮膚炎、湿疹、かゆみを治すことができる快適な使用性も実現した外用剤。ステロイドが吸収しやすい顔周りを鑑み、アンテドラッグステロイドを採用。アンテドラッグステロイドは、患部ではすぐれた抗炎症効果を発揮した後、体内に吸収されてからは、ステロイド成分が速やかに分解され低活性となり、顔への治療薬として使用できる。作用がおだやかになるよう設計されたステロイドのため、高い治療効果を持ちながら副作用の軽減が期待できる。

資生堂が実施した調査によると、昨今の生活環境の変化から、肌トラブルを起こす人が増加しており、市販の治療薬で対処する人が増加傾向にあるという。20~50代の女性で1年以内に顔の肌トラブルで市販薬を購入した人は91万人で、そのうち早く治すためにステロイドを使用する層が48万人(約53%)存在していることが分かった。

また、顔の肌トラブルの症状が重くなるにつれてステロイドの使用率は高まり、ステロイドは治療効果が高いことから、使用者の満足度も高い傾向にあることも分かった。そうした中、ステロイドの効能について半数以上が理解している一方で、副作用に不安を感じる人も多いという。そうした背景を受け、資生堂は「イハダ」ブランドから、アンテドラッグステロイド配合の外用剤の開発に至った。