ロート製薬は1月25日、沖縄県石垣市と、社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」を運営するクラダシ(東京都品川区)の3者で「石垣市におけるSDGsの推進に係る食品ロス削減及び特産品のPRに向けた連携協定」を締結したと発表した。

今回の協定について、ロート製薬は「一社では解決することが困難な社会課題に取り組み、人も地域も健康になる社会へと貢献していきます」としている。農業や地域の抱える課題の解決に取り組む3者が連携することで、それぞれが持つリソースを最大限に生かし、石垣市での取り組みを推進していく構えだ。

左から、ロート製薬の山田邦雄会長、石垣市の中山義隆市長、クラダシの関藤竜也社長

2022年7月には、未収穫残となっている作物の収穫支援によるフードロスの削減や関係人口の増加、地域の魅力PRなどを目的に、ロート製薬のグループ会社である農業生産法人・やえやまファーム(沖縄県石垣市)にて栽培された、日本で唯一の農薬を使わない有機パイナップルの収穫を行う、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」を実施する予定。

「クラダシチャレンジ」とは、旅費交通費、宿泊費や食費等をクラダシ基金より支援し、地方創生やフードロス問題に興味がある学生を、人口減少・少子高齢化により人手不足に悩む地方農家へ派遣するプログラム。19年2月に鹿児島県種子島にて行った第一回を皮切りに、21年末までに計12回実施され、延べ100人の学生を派遣してきた。また、21年10月に京都府京丹波町にて実施されたクラダシチャレンジでは収穫物の黒枝豆を、同年11月に高知県北川村で実施されたクラダシチャレンジでは柚子を、KURADASHI上で販売している。

ロート製薬は、今後もさまざまな取り組みを行いながら、豊かな自然環境で育まれた石垣島の食が多くの人に届けられるような仕組みを構築していく考えを示している。