ユニ・チャームは、保育園の業務支援システムの企画・開発を行うCHaiLD(チャイルド)と、育児や保育業務の負担軽減につなげる共同研究を開始したと発表した。

共同研究では、CHaiLDと関連のある保育園に通う0~2歳の乳幼児最大300人を対象に、睡眠中の活動量や皮膚表面温度を体動・温度センサーで測定し、日々の体調の変化を記録する。そこから得られたデータを解析することによって、家庭と保育施設が共同養育を行い、乳幼児にとっての良質な睡眠環境を実現し、乳幼児一人一人の適切な睡眠ケアへつなげていく。

17カ国の乳幼児(0~3歳)比較において、日本の子どもの就寝時刻は遅く、1日の総睡眠時間は最も短いことが報告されているという。近年では、子どもたちの生活リズムの向上を図るため、文部科学省などが「早寝早起き朝ごはん」を推進するなどし、徐々に改善されてはいるものの、乳幼児の成長に十分な睡眠が確保されていないのが実態だ。

そこで今回の共同研究では、共同で行う新規事業の開発を見据え、CHaiLDの保育支援システム「チャイルドケアシステム(CCS:Child Care System)」とお昼寝を見守る「CCSセンサー」を活用し、保護者側は保育園での、保育士側は家庭での乳幼児の睡眠状態を正確に把握することによって、良質な睡眠環境の確保や適切なケアを促していく。