ファンケルグループの技術を応用したスキンケアシリーズ
コンビニの中でも特に若い女性に人気であるという強みを生かし、ローソンが化粧品PBの開発に乗り出した。戦略の狙いはお客との接点拡大。「プレミアムロールケーキを始めとしたスイーツを強みとするローソンは若年層女性の顧客を多く持つのが強み。そこに化粧品で独自のラインアップがあればローソンを買い場に選ぶ理由になると考えました」とローソンの日用品・サービス部化粧品担当浅岡陽子CMDはPB開発の理由を語る。
2020年3月、満を持してファンケルグループのOEMニコスタービューテックとの取り組みにより「ナチュラルローソンスキンケアシリーズ」を発売。同シリーズにおいては、ファンケルが強みとする無添加市場に焦点を当てた。同市場は成長著しく、ローソンが開発をスタートした時は大きく伸長していたが、無添加を使用していたのは、ローソンがターゲットとしている客層よりも少し上の年齢層が中心であった。そこでより手軽に、若い女性に手に取ってもらえる無添加化粧品を開発できないかと考え、それが、若年層をターゲットにする無添加(合成着色料、合成香料、パラベン、アルコール、鉱物油)スキンケアシリーズの発売へとつながった。「当時無添加市場は大きく広がっており、ナショナルブランド(NB)では取り切れていない部分を補完できるのではという狙いがありました」(浅岡CMD)。コロナ禍という予期せぬ事態の中でも、ローソンで販売するNB化粧品の売り上げを落とすことなく、新たな顧客獲得へとつながっている。
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