推奨販売の強化にPBを活用

アインホールディングスが展開するアインズ&トルペは、2013年からPBを成長戦略の一つに据えた。15年に東京・新宿に大型店舗のアインズ&トルペ新宿東口店をオープンしたのを機にオリジナルブランド「LIPS and HIPS」や、同年に資生堂から譲受したアユーラを店舗に配置し、自社ブランドの品ぞろえを強化した。現在では買収したブランドを含め八つのPBを持っている。カテゴリーもスキンケアからメイクアップ、カラーコンタクト、ネイルと多岐にわたっており、価格帯も500円のプチプラから8000円とNBにも引けを取らないものまであって幅広い。

そうした中、アインズ&トルペでは、コロナ禍で改めてPBへの取り組みを強化している。PB販売の軸となっていた推奨販売の在り方を再構築しようというのだ。PBはNBと異なり店に並べているだけではお客に認知されないため推奨販売は必要不可欠。高単価PBならなおさらお客の腰が引けてしまう。それを新入社員やアルバイトスタッフに任せても、なかなか成果に結びつかなかった。

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