かつてガラスからプラスチックに変わったように、いま容器の流れは環境配慮型へと移りつつある。背景にあるのは国が目標として掲げた温暖化ガス2050年ゼロ宣言。それを受けてより持続可能性が高いバイオプラスチックへ転換することを目指して、2021年1月に策定された「バイオプラスチック導入ロードマップ」が後押しした。バイオマスプラスチック原料自体も安くなっていることから、化粧品容器メーカーも新製品の開発投資を環境配慮型へと大きくシフトし、環境配慮型容器の開発競争が激化の様相を見せている。
「今年に入ってから1日に1回は環境配慮型容器の問い合わせがあり、具体的に5〜6件の化粧品メーカーから発注がきています」と語るベッセル・ジャパンが提案するのはサトウキビを用いたバイオマスチューブ。感触や色味は従来品と同等レベルの性能を実現しているのにもかかわらず、CO₂排出量を従来品と比べ大幅に削減できることをアピールしている。現在、洗顔フォーム、日焼け止めクリームでの商品化が実現している。
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