大麻草由来の天然成分「カンナビジオール(CBD)」を配合した化粧品が注目を集め始めている。CBDは、テトラヒドロカンナビノール(THC)といった麻薬として知られる成分とは全く別物で、炎症をやわらげるなどの作用が知られている。2017年には世界保健機構(WHO)が、CBDに向精神作用や乱用を示唆するような作用は認められなかったなど、THCなどの大麻草成分とは異なることを確認した旨の見解を公表。これが海外で存在感を高める追い風となった。

現在、海外では医薬品、食品をはじめ、幅広い分野でCBDを含有した製品が販売されている。化粧品分野においても、海外のセフォラといった化粧品専門店などでの取り扱いが増加。当初は大麻草由来成分を配合した化粧品ということでネガティブなイメージを持たれていたが、違法な麻薬成分とは全く別物であることが理解され始め、存在感を徐々に高めている。日本においても、今年1月に開催された国際化粧品展でブースを構えるCBD化粧品取扱業者が散見された。海外では、例えば米国では、産業用大麻の栽培はすべての州で合法となっているが、日本では大麻取締法により無許可での栽培は厳しく取り締まられているため、すべてが輸入商材となる。

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