コーセー ― コスメデコルテに続くグローバルブランド育成が急務

コーセーの2020年3月期第2四半期は増収減益。事業別売上高を見ると、化粧品事業は8.6%増、コスメタリー事業は3.8%減。化粧品事業の内訳は、ハイプレステージが12%増、プレステージが4%減。そしてハイプレステージはコスメデコルテが33%増、アルビオングループが4%増、タルトが横ばい。つまり、コーセーの成長ドライバーは、コスメデコルテである。

コスメデコルテの20年3月期第2四半期の売り上げは403億円。アジア市場での成長が著しく、中国現地法人、韓国免税それぞれで好調な売れ行きを見せている。19年3月期時点のアジア売上高は514億円。中国現地法人が構造改革後の17年3月期との比較で1.7倍、韓国が国内と免税の合計で15年3月期比10倍になっているのは百貨店、EC、免税への出店効果でブランド認知拡大に拍車がかかっているコスメデコルテの効果だ。一方で、イギリスの高級百貨店ハロッズに出店。まずは中国需要で足場を固めつつ、欧米市場に種を蒔くコーセーのコスメデコルテ育成戦略は前に進んでいる。

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