■コーセー
「究極の高ロイヤルティ企業」に向け独自のデジタル構想を打ち出す
コーセーの2019年3月期は、連結売上高が6期連続で過去最高。5年前(13年3月期)との比較で、売上高は約2倍。しかも、19年3月期の営業利益率は15.7%で、利益ある成長を続けている。このけん引役は「コスメデコルテ」だ。事業セグメント別売上高を見ると、ハイプレステージは前年比4%の増収。これをブランド別に見ると、コスメデコルテが17%増、アルビオンが1%増、タルトが1%増(現地通貨ベースでは3%増)となっている。
19年3月期、コスメデコルテのグローバル売上高は680億円で、1.5倍の成長を見せた。連結売上高の地域別増収率は、韓国が107%増(現地通貨ベースでは105%増)と急成長で、これも中国人が免税店でコスメデコルテを購入しているから。同社の推計だが、インバウンド全体の売上高は18年3月期の194億円から271億円に増加。そのセグメント構成比を見ると、ハイプレステージが85%、プレステージが5%、コスメタリーが10%。ハイプレステージの構成比は前年比10ポイント増で、コスメデコルテが伸び盛りであることを示している。訪日外国人の購入金額を海外売り上げに換算すると、680億円のうち、半分近くが外国人売上高になる。文字通り、コスメデコルテは、グローバルブランドの地位を確立した。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。