インバウンド需要の激減で高級品の売れ行きが低迷
中国EC法(中国電子商取引法)、消費増税、新型コロナウイルス。これらへの対応力で、化粧品・日用品企業の2020年3月期決算は明暗が分かれた。
特にコーセーは、大きな影響を受けた。売上高は前年比1.6%減の3277億2400万円、営業利益は同23.2%減の402億3100万円。20年1月31日に下方修正した計画比でも、2.5%の減収、10.6%の減益である。海外事業の決算期は1〜12月で、20年3月期に新型コロナウイルスの影響は入っておらず、同13.3%の増収。相変わらず、アジアが同25.0%増の643億円と好調だったものの、売上構成比の約7割を占める日本事業は、同7.3%減の2225億円と苦戦を強いられた。
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