ポーラは、一般社団法人日本テレワーク協会が主催する「第21回 テレワーク推進賞」において、「奨励賞」を受賞をした。ポーラは昨年に引き続き、2度目の受賞となる。昨年1年間での同社の急速かつさらなるテレワークの進展実績が評価され、連続の受賞となった。
同社は創業以来、育児にかかわる女性が継続的に就業できる環境の整備や、介護・病気等で制約のある社員の支援を行ってきた。そして、「変革を生み出し、社会に新価値を提供し続ける企業」であるために、制約のあるなしにかかわらず、全ての社員が自由闊達に生き生きと活躍し、最大限能力を発揮できる「共創組織」を実現する環境整備の一環として、テレワークを導入した経緯がある。
昨年度の受賞からの成長は、以下の数値に現れている。
- テレワーク利用者ならびに利用回数の大幅拡大として、利用者が対象社員の約73%からほぼ100%に拡大。利用回数も月平均5回から月平均15回へ。
- 「新しいワークスタイルガイドライン」を制定し、働く場所は出社を前提とせず、自分で選ぶ選択制を採用。会議は基本オンライン。そして、トップ自らテレワークの拡大に向けた全社的なメッセージを社員に発信している。
- さらに影響度として観点から、社内だけにとどまらず、全国に約 4000拠点ある販売拠点(ビジネスパートナー)にも IT インフラを整備し、ビジネスパートナーとお客のオンラインカウンセリングも実現した。重要な経営層の会議含め、会議は90%以上がオンラインに移行している。
なお、ポーラは、テレワークの浸透やペーパーレス化は進んでいるものの、オフィスなどへの出社が必要になる業務がまだ存在していることや、出社が減ることによる社員同士のコミュニケーションの希薄化などを現状の課題と捉えている。
そこで、今後の取り組みとして、ワークフローシステムの拡大によるペーパーレスのさらなる推進や、1on1の強化、ビジネスチャットツール等の積極的かつ幅広い活用によるコミュニケーション機会の創出、さらに新しい働き方に合わせたオフィス戦略の展開や人事制度の構築などを進め、社員一人一人がさらにやりがいをもって働ける環境の実現を目指す。