フランスには、化粧品業界の産業地帯および団体の「コスメティック・ヴァレー」がある。ハイテク・イノベーション企業が集まる米・カリフォルニア州の「シリコン・ヴァレー」を模して設立された。そのコスメティック・ヴァレーが10月15日パリで、化粧品業界のコロナ禍後の発展に向けた方向性を探る「化粧品業界会議(États-généraux de la filière parfumerie-conmétique)」を開催した。このような、過去と現状を総括した上で今後の対策を練る会議の開催は今回が初めてで、フランスの化粧品業界が強い危機感を持って事態に向き合っていることを明確に示している。開催日は感染者が増加し再びロックダウンになる2週間前で、会場参加者は175人、ウェビナー参加者は800人と多かった。

フランスの化粧品業界の強い危機感がうかがえる会議となった

今号では、会議の中で報告されたコロナ禍での業界の状況分析を、次号で数人の登壇者によるラウンドテーブルの討論を紹介する。

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