ホーユーは、毛髪の主要成分である「シスチン」に着目した研究を進めた結果、シスチンを効果的に毛髪内へ補充できる新ヘアケア技術を確立したことを6月15日に明らかにした。

毛髪は「ケラチン」というタンパク質が大部分を占め、そのケラチンは多くのアミノ酸から構成されている。シスチンは、このアミノ酸の一種で、毛髪に多く含まれており、毛髪の硬さや弾力性はこのシスチンの量に大きく関係しているという。

シスチンはダメージを受けることにより失われ、修復や再生は難しいと考えられていた。また、毛髪内にシスチンを人為的に補充することは弾力性を向上させるために大変有効だすが、シスチンは水などの溶剤に非常に溶けにくい性質をもち、ヘアトリートメントに極少量しか配合することができないため、シスチンを効率よく毛髪内へ補充することは難しいとされていた。

そうした中、ホーユーはシスチンは「アルカリ性溶液であれば溶ける」という特性に着目し、シスチンを効率よく毛髪内へ補充するヘアケア技術の研究に取り組んだ。その結果、シスチンを溶解させたアルカリ性ヘアトリートメントで毛髪内にシスチンを浸透させた後、酸性ヘアトリートメントを塗り重ねることで、シスチンを効率よく毛髪内へ補充することができる技術を確立した。

また、ナノメートルレベルの超微細領域の物性を計測できる原子間力顕微鏡を用いて、同技術によって毛髪内の弾性率を向上できることを確認できた(下図参照)。なお、同技術はシスチンを用いたヘアトリートメントとして特許を取得しており、今後の新製品に応用していく予定だ。