ドイツでは従来、オーガニックの食品やコスメは「レフォルムハウス」や「ビオラーデン」というグロッサリー(食品雑貨店)のような店で買うものだった。「レフォルムハウス」は19世紀後半の「第1次環境保護運動」の渦中に、物質主義や工業化に反する「レーベンスレフォルム(生活改革)」という理念から生まれた店舗で、組合組織化されている。「ビオラーデン(オーガニックショップ)」は1970年代から盛んになった「第2次環境保護運動」がきっかけで増えた。
どちらもオーガニック商品を扱う店舗だが、「レフォルムハウス」は、伝統的にバイオダイナミック農法(以下、ビオディナミ農法)で作られた食品類を中心に扱い、「ビオラーデン」で認可されていないサプリメントも販売する。一方の「ビオラーデン」では「レフォルムハウス」が扱わないアルコール飲料がそろう。21世紀に入ってからはオーガニックスーパーが続々誕生しているが、ナチュラルコスメが通常の百貨店や化粧品店に進出するという動きもある。
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