ドイツでは、ビオ(BIO)という文字をよく見かける。日本語では「有機」、英語では「オーガニック」という意味で、ドイツでは食品だけでなくファッションや化粧品の分野でも最近よく見かけるようになった。ドイツにはドクターハウシュカ(Dr.Hauschka)やヴェレダ(Weleda)、ラヴェーラ(Lavera)など国際的にも人気のあるナチュラルコスメ、オーガニックコスメの化粧品会社が多くあり、市場は年々拡大。2019年にはドイツでの化粧品市場の約1割を占めるまでになった。どうしてドイツでナチュラルコスメが伸びているのだろうか。

厳密にいうとドイツでは、オーガニックコスメ(オーガニック化粧品)とナチュラルコスメ(自然派化粧品)は区別されている。ナチュラルコスメとは、自然の素材を最大限に使ったコスメであり、オーガニックコスメとは自然の素材を最大限に使いつつ、素材の95%以上がオーガニックでなければならない。オーガニックとは、化学肥料や農薬に頼らず有機栽培されたものを指す。つまりナチュラルコスメというと、オーガニックコスメも含む。そのため本記事では両方まとめてナチュラルコスメと書く。

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