サンスターグループは、山梨県南アルプス市のサンスターグループ山梨工場の敷地内に、洗口液などを生産する新工場棟を建設する。
新工場は、少量~大容量までの多種のボトルに対応できる容器成型工程を含む一貫生産に対応、2020 年 4 月中旬に着工し、21 年度内の稼働を目指す。新工場稼働後は、現在洗口液を生産している大阪・高槻工場での生産数を調整、日本での洗口液生産能力を最大で3倍に高めていき、国内外で市場が伸びている洗口液における事業拡大を目指していく考えだ。
サンスターは、大阪府高槻市にハミガキ、洗口液などを生産する高槻工場を持ち、その周辺に複数の営業・研究施設などがある。現在、これらの施設を集結させて製品開発を加速させるための再開発プロジェクト「新みらい高槻プロジェクト」を進めている。今回の新工場建設に当たって、これら国内拠点開発を進める中で生産拠点の見直しも行い、洗口液の生産については、最大の需要地である関東圏に近い山梨工場の敷地内に建設することとした。
新工場は、①少量から大容量の多種ボトルに対応する容器成型・充填・包装に対応した一貫生産ライン②自動倉庫、無人搬送車、ロボット設備などによる自動化の推進③屋上への太陽光発電パネル設置、高効率空調などによる環境負荷低減対応④新耐震建築強度基準値の 1.25 倍の耐震強度を確保――という四つの特徴を持っている。
■新工場概要
所在地:山梨県南アルプス市宮沢 181-1(サンスター技研山梨工場敷地内)
建築面積:約 5000 ㎡
延床面積:約 7000 ㎡
階数:地上 2 階建
生産能力:現 高槻工場比 3 倍
生産品目:洗口液など
投資規模:約 50 億円
着工時期(予定):2020 年 4 月
稼動開始(予定):2021 年度内