I-neの2025年12月期通期業績は、売上高は前年同期比8.8%増の489億7500万円、営業利益は14.4%減の38億8000万円、経常利益は16.2%減の38億3000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は28.9%減の20億9700万円となった。
今回、同社決算短信の開示が期末後50日を超えたのは、22年12月期第2四半期に商標権譲受取引を実施した相手方であるRightHereが、I-neの連結子会社または関連当事者であったのではないかという疑義が生じ、調査が行われていたためである。本件は、専門的かつ客観的な調査が必要と判断し、外部の専門家で構成する特別調査委員会を設置。特別調査委員会の調査結果を踏まえ、今回の調査結果で検出された事項について、過年度の連結財務諸表の注記について遡って訂正する必要があると判断し、過去に提出済みの有価証券報告書に記載されている連結財務諸表の注記について訂正することとした。これら調査の完了、当該調査結果を踏まえた決算手続きおよび監査法人の監査手続きなどに相当の時間を要したことから、決算発表が期末後50日を超えることになった。
業績をセグメント別に見ると、国内事業は売上高9.3%増の477億3600万円、営業利益8.0%減の72億9800万円と増収減益だった。BOTANISTブランドにおいては、25年10月に「ボタニカルボディーソープフォーム モイスト」を3年ぶりにリニューアル販売したことが売り上げに寄与。ナイトケアビューティーブランドYOLUは、25年10月にヘアケアシリーズ第4弾「メロウナイトリペアシャンプー・トリートメント・ヘアミルク」を発売。Amazonでの先行発売分が早期に完売するなどし、売上高の伸長に寄与した。SALONIAブランドにおいては、25年10月から11月にかけ、スマートフォン充電ができる「コードレス ストレートヘアアイロン」に加え、かっさ機能付きの「グロッシーケア メタルカッサコーム」を発売した。中高価格帯商品の好調継続に加え、雑貨などの新商品の発売が売り上げ伸長に寄与した。
また、24年10月にトゥヴェールの株式取得を行ったことに伴う同社の連結子会社化により、同年11月から参画したTOUT VERTブランドのほか、ベースメイク・スキンケア商品を展開するWrinkfadeなどのスキンケアブランドが好調に推移した。25年4月発売の再生柔軟剤ReWEAR、同年2月発売の機能性ティーブランドTeaflexなどの新ブランドが大きく成長し、スキンケア他カテゴリーにおける売上高の伸長に寄与し、全社での成長をけん引した。
一方、海外事業は売上高7.8%減の12億3900万円、営業損失1億2500万円(前年は営業損失7億4300万円)となった。香港、台湾、シンガポール、マレーシア、韓国などにおいて、同国内に複数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組んだ。また、24年12月に決定した艾恩伊(上海)化粧品有限公司の清算手続きの開始により、海外事業における中国領域の売り上げが減少となった一方で、営業損失は改善した。
2026年12月期通期業績は、売上高6.2%から10.3%増の520億円から540億円、営業利益が営業損失5億円から営業利益10億円(前年は営業利益38億8000万円)と予想。これは事業の中長期的な成長に向け、約30億円規模の戦略的な大型追加投資を事業状況や環境の変化に合わせて機動的に行うこと、昨今のホルムズ海峡を巡る地政学的リスクが業績に重要な影響を及ぼす可能性があるため、現時点においてその影響を確定的に見積もることが困難であるとし、レンジでの見通しの開示となった。さらに、社内計画で使用している利益項目との一致の観点から、見通し開示科目は売上高、EBITDA、営業利益の3指標とした。
同日に発表した26年12月期第四半期は、売上高12.4%増の124億9300万円、営業利益13.8%減の7億6500万円、経常利益14.8%減の7億600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は54.4%減の1億7300万円となった。





















